Episode3 どちらの肩を持つ?親族間の調停の難しさ
争族に巻き込まれた自身のエピソード
伯父の相続と伯母の後見人就任
伯母が認知症で入院している中、伯母の夫(義理の伯父)が逝去しました。伯父はそれなりに財産を残したため相続人間で遺産分割協議を行う必要がありますが、伯母の長男に「認知症の方がいる場合、遺産分割協議は後見人を立てないとすることができない」と説明したところ、私が伯母の後見人となり、一緒に遺産分割手続きを請け負うこととなりました。
遺産分割調停への発展
無事、裁判所から後見人としての審判が下り、後見人の業務と伯父の遺産分割協議を進めていたところ、なんと、伯母の長女から裁判所に遺産分割に関する調停の申し立てがされ、図らずも相続人の一人(相続人である伯母の後見人)として、調停に出席しなければならなくなりました。遺産分割に関する調停は、ある種、遠い世界の話と思っていましたが、いきなり争族にまきこまれ、終活、特に遺言書の大切さを痛感した次第です。
調停の現場で直面した葛藤
紛争状態となったため、請け負った業務は途中で終了となり、また、審判開始から半年ほどで伯母も逝去したため後見人を解かれ、私がこの件に関わることはなくなりましたが、当時は、従弟である兄・妹のどちらの肩を持つ訳にもいかず、どういうスタンスで調停に出席すべきが、日々、苦悩しておりました。
当然ながら、家族間に何があったかわかりませんが、早くこの調停が終了するととも、伯父・伯母の冥福を祈らずにはいられません。
